エビデンスに裏付けられた理学療法士のアドバイス!40~60代女性のための運動とトレーニング

リハビリ関連

健康と活力を保つために、年齢に合った運動やトレーニングを取り入れることは非常に重要です。特に40~60代の女性は、身体の変化や健康上の懸念が増える年齢であり、適切な運動プログラムが必要です。ここでは、エビデンスに裏付けられた理学療法士のアドバイスを通じて、健康的な生活を送るための運動とトレーニングについて解説します。

1. 有酸素運動の重要性

有酸素運動は、心臓と血管の健康を保つために不可欠です。特に、40歳を過ぎると徐々に筋力や持久力が低下し始める傾向があります。ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、心肺機能を改善し、体脂肪を減少させるのに役立ちます。

2. 筋力トレーニングの効果

筋力トレーニングは、骨密度の維持や筋肉量の増加に役立ちます。これにより、骨折リスクの低減や基礎代謝の向上が期待できます。重りを使ったトレーニングや体重を使ったエクササイズを取り入れることで、筋力を効果的に増強することができます。

3. 柔軟性とバランスのトレーニング

柔軟性とバランスのトレーニングは、ケガの予防や日常生活の動作の改善に役立ちます。ストレッチやヨガのポーズを行うことで、関節の可動域を維持し、姿勢を改善することができます。また、バランスボールやバランスパッドを使ったトレーニングも効果的です。

4. リカバリーと休息の重要性

適切な休息とリカバリーも、運動プログラムの重要な要素です。過度な運動は逆効果になることがありますので、適度な休息を取りながら、身体のサインに注意を払いましょう。また、十分な睡眠を確保することも大切です。

5. 個々のニーズに合わせたアプローチ

最後に、個々のニーズや制限に合わせたアプローチが重要です。理学療法士や専門家と相談しながら、自分に合った運動プログラムを作成しましょう。適切な指導のもとで行われるトレーニングは、効果的で安全な方法で健康を促進します。

以上のポイントを踏まえて、40~60代の女性が健康的な生活を送るためには、エビデンスに基づいた運動とトレーニングが不可欠であることが理解されるでしょう。自分の体と向き合い、適切な運動を取り入れることで、健康で充実した日々を送ることができます。

参考文献:

Nelson, M. E., Rejeski, W. J., Blair, S. N., Duncan, P. W., Judge, J. O., King, A. C.,… & Castaneda-Sceppa, C. (2007). Physical activity and public health in older adults: recommendation from the American College of Sports Medicine and the American Heart Association. Circulation, 116(9), 1094-1105.

American College of Sports Medicine. (2009). American College of Sports Medicine position stand. Exercise and physical activity for older adults. Medicine and Science in Sports and Exercise, 41(7), 1510-1530.

Pescatello, L. S., Arena, R., Riebe, D., & Thompson, P. D. (2014). ACSM’s guidelines for exercise testing and prescription. Lippincott Williams & Wilkins.

Sherrington, C., Tiedemann, A., Fairhall, N., Close, J. C., & Lord, S. R. (2011). Exercise to prevent falls in older adults: an updated meta-analysis and best practice recommendations. New South Wales public health bulletin, 22(3-4), 78-83.

古桑 穰二

■出身地:埼玉県新座市出身
■職業:経営者、理学療法士
■会社名:合同会社Support Life
■事業:訪問看護(訪問看護ステーションささえーる)

私は10代の頃は身体が弱く、5年近く入退院を繰り返す辛い時期を経験しております。 その頃から、病院は身近な存在であると同時に、苦しい想い出の詰まった場所となっておりました。
その後、家族の勧めもあり医療職を志すようになり、理学療法士の資格を取得しました。 市中病院の療養型病棟に配属となり、病院勤務におけるやり甲斐や楽しさを感じていた一方で、どこか「物足りなさ」や「違和感」を持っている自分がいました。
そんな時、たまたま勤めていた病院で訪問看護ステーションを立ち上げることが決まり、そこに初期メンバーとして参画することになりました。
最初は、慣れない訪問でご利用者を前にして頭が真っ白になることもありました。 ご利用者を前にして「どのように接すれば良いのだろう?」「どのような案内の仕方が良いのだろう?」「どのようなメニューが日々の生活に適しているのだろう?」と、試行錯誤をする毎日が続きます。 そして、1件また1件と訪問を重ねていく中で、ご利用者の声に深く耳を傾けて、ご利用者の気持ちをしっかりと汲み取る心構えができていきました。
そうすると、1日に何十人もの受け持ちのリハビリをこなす病院での働き方とは違い、ひとりひとりのご利用者にしっかりと時間を使えること、 決まりきったメニューをこなすのではなく本当にその方に合ったリハビリを提供できる、訪問での働き方にやり甲斐を強く感じるようになっていきました。
訪問は決して楽ではないですし、ご自宅にお伺いすることの大変さももちろんあります。
しかし、目に見えて利用者さんのADLや生活が良くなっていく姿を目の当たりにできることは、病院では体感しづらい、訪問ならではの喜びだと思います。
私は自分の生まれ育った埼玉県新座市に強い愛着を持っています。 いまこの地域には、訪問看護と訪問リハビリとが連携してご利用者を支えていくための資源がまだまだ足りておらず、 受け入れ先のないご利用者がたらい回しになる場面も目にしてきました。
訪問のやり甲斐を感じ、生まれ育った「新座市」を支えるステーションを目指して、「訪問看護ステーションささえーる」を開設いたしました。

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